【簡潔に解説】IB ESS Paper1・Paper2のライティング問題で高得点を取るために意識するべきこと

ESS

本ページでは、僕が一番難しいと感じた ESS のライティング問題で高得点を取るために意識するべきことについて解説します。

この記事を読めば ESS の ライティングで点数を伸ばすためのコツが分かると思います。

ぜひ最後まで読んでみてください!

今回紹介する長文記述問題とは別の、配点の小さい問題を解く上で意識するべき点について解説したこちらの記事もぜひ読んでみてください!

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ESS 試験でのライティング問題

はじめに、ESS の試験では配点の高いライティング問題が必ず出題されます

このライティング問題は Paper1と Paper2の両方で出てきます。

ESS の最終試験のライティング問題が出題される部分は以下の2つです。

  • Paper1の最終問題
  • Paper2のセクション B

特に Paper2はライティング問題がメインと言っても過言ではありません。

Paper2のセクション B で65点満点中の40点を占めます。

また、Paper1でも最後のライティング問題が最も配点が高い問題となっています。

このようにライティング問題は試験において最も配点が高いものであり、テスト全体で良い点数を残すためにも落とせない問題となっています。

加えて、ESS 試験の中でも最も難易度が高く、コツがわからないとなかなか点数がもらえません

そのため、以降では、先に挙げた2つのライティング問題で点数を取るうえで大切なことについて説明していきます。

Paper1の最終問題におけるコツ

ESS Paper1はテクストブックレット(資料集)に載っている特定の場所についての情報やデータを活用して問題を解いていきます。

そして、Paper1の最終問題では、ブックレット全体の情報を活用して一つの大きな問いに答えていきます

この問題の配点は6点満点で、Paper1の中で最も配点が高い問題となっています。

まず、この問題で忘れがちなのが、結論を書くことで1点もらえることです。

問題に答えていく中で、ブックレットの様々な情報を活用して説明をしていくのですが、最終的な結論を書かずに終わってしまう人がいます。

結論を書き忘れてしまうことで最大5点までしか点がもらえなくなってしまいます。

これを忘れてしまうのはとても勿体無いので、注意してください。

もう一つ大切な意識が、様々な視点から議論を行うことです。

例えば、

「(国)が二酸化炭素中和を目指す取り組みは、より環境に配慮した国への進展にどの程度寄与しているか、資料集に記載された情報を参考に述べてください。」

と言った問題があったとします。

この問題に答えていく時に、二酸化炭素中和の取り組みが貢献している例のみを一方的に説明するだけでは6点満点を取れません。

これに加えて、その取り組みがマイナスに働いている例も説明することが求められます。

このように、対立する例をいくつか提示し、議論を行うことで最終的な結論を導くことができます。

Paper2セクション B におけるコツ

ESS Paper2のセクション B では4つの大問から2つを選択して解きます

セクション B の大問はそれぞれ3つの問題から構成されています。

(a)の配点が4点

(b)の配点が7点

(c)の配点が9点

の合計20点です。

(a)と(b)は長文の記述問題ですが、他の試験問題と同様に配点分の数の要素を書けば点数がもらえるはずです。

(b)に関しては、先ほど説明した Paper1の最終問題と同様に様々な視点から議論を行うことで点数をもらうことができます。

しかし、セクション B で一番難しいのは最大9点もらえる(c)です。

この問題だけ少し特別で、評価項目があります。

(c) で7〜9点を取るために必要な要素
・ESS の問題と概念に関する堅固な知識と理解の豊富な証拠が見られる。
・幅広い知識を効果的に相互に関連づけ、問題の文脈にも適切に結びつけている。
・一貫して適切で正確な ESS terminology を使用している。
・必要に応じて的確かつ十分に説明された例の効果的な使用、一部独自性が示されている。
・徹底的かつバランスの取れた洞察に富んだ分析がされている。
・証拠や議論を適切に支持する、一部の批判的な考察を含む明確な判断 / 結論が見られる。

この中でも特に大切だと感じるのは、「十分に説明された例の効果的な使用」です。

この問題では、議論を行う上で実社会の例を取り上げることが必須です。

僕は、最初の方はこの例を活用する必要性に気づいておらず、Paper2で全然点数が取れませんでした。

セクション B では40点中10点も取れないこともありました。

しかし、記述の中でいくつか実社会の例を取り上げ、それをもとに深い議論を行うことで、点数が取れるようになりました。

この(c)の問題では、だいたい2〜3個の実社会の例を取り上げることができると良いと思います。

僕の場合は、時間がギリギリだったので2つの例を取り上げました。

この例は、教科書で紹介されている Case Study であったり、自分でネットやニュースで知った内容でも大丈夫です。

実社会の例の引き出しを増やせるように、普段からニュースに注目したり、自分自身で調べておくのがベストです。

最後に

本ページでは IB ESS 試験のライティングで点数を取るために意識するべき点について説明しました。

ESS 試験のライティング問題は多くの人が直面する壁だと思います。

今回紹介したことを意識するかしないかで点数は変わってくると思うので、ぜひ覚えておいてください。

では、また別の記事でお会いしましょう!

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