【ESS生必見】IB ESS の新しいシラバス解説 – 2023

ESS

本ページでは2023年に新たに発表された Environmental Systems and Scoiety(ESS)の新しいシラバスについて解説していきます。

シラバスが変更されるということは、授業で扱う内容、試験や IA などの評価物の変更されるということです。

とても大切なことなので、ぜひ最後まで読んでください!

また、今までの ESS の科目内容と比較したい場合にはこちらの記事も確認してみてください

授業内容の変更

今回の変更によって、ESS で最も大きく変わった点が HL を受講できるようになった点です。

今まで、ESS は SL しかありませんでしたが、2024年からは SL と HL の両方のコースが提供されるようになります。

基本的に、IB の科目では、SL よりも HL の方が学習範囲が広く、授業時間数も多いです。

そのため、新たに追加される単元がでてきます。

ESS SL の学習内容

IB ESS SL の学習内容についてはそこまで大きな変更がないと思います

2024年からも変わらず、全部で8章について学びます。

新しいシラバスでは、各単元の名前が少しずつ変わっていますが、扱う内容については同じだと思います。

唯一違いを感じたのが第1章です。

この章では、ESS で重要視される3つの要素を扱うようです。

  1. Perspective(視点)
  2. Systems(系)
  3. Sustainability(持続可能性)

以前まででも第1章ではこれらについて学んでいましたが、新しいシラバスではこれら3つの要素がより一層強調されています。

※この変更内容は IB 公式のホームページが PDF を共有しているので確認してみてください

ESS HL の学習内容

ESS HL では上で説明した SL の内容に加えて、新たに学ぶ単元が3つ追加されています。

  1. Environmental Law(環境法)
  2. Environmental and Ecological Economics(環境・生態経済学)
  3. Environmental Ethics(環境倫理学)

これ以上の詳しい内容は、現段階では不明です。

しかし、もう一つ気になった点があります。

それが、1~8章までは SL と HL の両方が受講する単元ですが、HL の方が各単元を学ぶ授業時間数が多い点です。(1章を除く)

普通であれば SL の範囲を学習する際は、SL と HL 合同で授業を行います。

しかし、HL の方が授業時間が多いということは、HL のみ1~8章の中でも発展事項を扱うのかもしれません

※この変更内容は IB 公式のホームページが PDF を共有しているので確認してみてください

評価物の変更

ESS の試験内容に関する変更はそこまで大きくありません

変わった点と言えば、HL が追加されたことに伴った HL 用の試験の導入です。

また、化学・物理・生物でも変更があったように、IA の仕組みが少し変わりました。

Paper1

Paper1の内容は以前と比べて変わりはありません。

試験内容は以下の通りです。

Paper1
試験時間SL:1時間
HL:2時間
試験形式資料問題
点数(満点)現段階では不明
比重SL:25%
HL:30%
電卓使用可

SL の試験に関しては変わった点はひとつもありません。

唯一不明なのは試験が何点満点なのかですが、SL の試験は今までと同じ35点満点だと考えます。

HL の試験は全く新しい試験となりますが、問題形式は SL と同じです。

しかし、HL でのみ学ぶ新たな3つの範囲の内容も含まれているのは間違いないでしょう。

HL の試験の点数は今のところ不明です。

Paper2

Paper2の内容も以前と比べて変わりはありません。

試験内容は以下の通りです。

Paper2
試験時間SL:2時間
HL:2時間30分
試験形式資料・記述問題
セクションA:データ活用問題
B:長文記述問題
点数(満点)現段階では不明
比重SL:50%
HL:50%
電卓使用可

Paper2に関しても、SL の試験で変わった点はひとつもありません。

不明なのは試験が何点満点なのかですが、SL に関してはこれもまた今までと同じ65点と考えます。

HL の試験は全く新しい試験となりますが、問題形式は SL と同じです。

しかし、HL でのみ学ぶ新たな3つの範囲の内容も含まれているのは間違いないでしょう。

HL の試験の点数は今のところ不明です。

Internal Assessment (IA)

IA に関しても細かな変更があります。

今までの IA では個人で研究を進めるものでしたが、新しいシラバスによると、生徒の小さなグループで、お互いにサポートしながら研究を行う機会が与えられます。

IA のテーマは基本的には今まで通り生徒全員が異なる必要がありますが、場合によっては同じ研究方法で行うことも可能になりました。(得られるデータが異なる場合など)

また、ESS の IA では新たな評価項目が加わりました

この評価項目では、自分の研究を中心に、人々が持つ異なる視点の対立が環境・社会にどのような影響を与えるのかを分析することが求められるそうです。

これは、先ほど取り上げた1章で学ぶ “Perspectives” に関連するものです。

最後に

これで IB ESS の新しいシラバスについて大切なところは説明しました。

今後、より詳しい変更事項が分かったらそちらについても記事を書いていくのでその時は確認してみてください!

では、また別の記事でお会いしましょう!

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