【簡潔に解説】TOK という科目を理解する上で重要なキーワード4選

IB

本ページでは IB TOK のを理解する上でとても大切な4つのことについて説明します。

僕自身も含め、「TOK がよくわからない」と思う方は多くいると思います。

今回紹介するキーワードも、頭の中でごっちゃになってしまうことがありますが、TOK を攻略する上でとても大切な要素となっています。

これから紹介する5つのキーワードを理解すれば、TOK に対する理解が深まり、より良い議論や考察を行えるようになると思います。

ぜひ最後まで読んでみてください!

TOK の基本的な科目内容・評価内容については以下を確認してみてください!

Knowledge Question(知識に関する問い)

まずはじめに紹介するのが Knowledge Questionです。

これは、TOK の授業、外部評価、内部評価で常に登場してきます。

これはその名の通り、「知識に関する問い」です。

TOK にはいくつもの「知識に関する問い」があります。

この問いにはたった一つの答えはなく、さまざまな答えの可能性があります。

深い考察の余地があり、議論を活発化させるようなものになっています。

これがなぜ大切かというと、TOK で何かを考えるときには、必ずその中心に知識に関する問いがあるからです。

たった一つの答えがない問いだからこそ、その分多角的に考え、徹底的に分析を行い、自分の主張を裏付けることが必要になってきます。

そしてこれが、TOK の難しさの一つの理由だと思います。

Areas of Knowledge(AOK / 知識の領域)

TOK の中でも特に大切なのは AOK(Areas of Knowledge / 知識の領域)です。

AOK は授業でも扱う内容であり、全部で5種類あります。

Areas of Knowledge
(AOK)
・History(歴史)
・The Human Sciences(人間科学)
・The Natural Sciences(自然科学)
・The Arts(芸術)
・Mathematics(数学)

これら分野に対応する科目の例はこんな感じです。

History:歴史

Human Sciences:経済、心理学など

Natural Sciences:物理、化学、生物など

Arts:美術、音楽、フィルムなど

Mathematics:数学

知識が AOK の中のどの分野に含まれるのかによって、その特徴は大きく変わってきます。

TOK の授業では、分野ごとの知識の特徴(生成方法、正確性、信憑性、etc.)の類似点や相違点を考えることが多くあります。

一つの「知識に関する問い」をとっても、 AOK によってその解釈、答えは異なってきます

そのため、複数の AOK を絡めながら考察することで、多角的な観点からの深い分析を行うことができます。

TOK 展示(内部評価)も TOK エッセイ(外部評価)も、複数の AOK を取り上げながら分析することで、興味深い議論を行うことができます。

Knowledge Framework(知識の枠組み)

次が Knowledge Framework(知識の枠組み)です。

これは、各テーマや AOK に関連した「知識に関する問い」を分類するための枠組みです。

「知識の枠組み」は以下の4つの要素からなります。

枠組み特徴 / 着目する点
Scope(範囲)特定の知識の領域の性質、人々の中での位置付け、取り組むべき課題など
Perspective(視点)自分自身、異なる人々やグループの視点とそれに影響を与えるもの、歴史的な視点、知識の時代の中での変化など
Methods and Tools(方法と手段)知識を生み出すために用いる方法、認知的・物質的道具、技術の発展によって道具がどのように変化してきたかなど
Ethics(倫理)「知識の領域」の探究に影響を与える倫理や倫理的配慮など

これら枠組みは「知識に関する問い」を分類するだけでなく、知識の領域を比較したり、分析する際に、これら4つの枠組みについて考えてみると新しく見えてくるものがあります

このように、分析を行う際に意識すると良い指標としてもサポートしてくれます。

Real Life Situation(RLS)

最後に、Real Life Situation(RLS)です。

これは実社会の例のことです。

TOK の「知識に関する問い」について考える上で、RLS を提示するのは絶対です。

例えば、

TOK 展示(内部評価)では3つの実社会の事例を事物として取り上げます。

TOK エッセイ(外部評価)では2つの異なる AOK からの実社会の事例を取り上げ、分析を行います。

このように、TOK で分析を行う中で RLS は絶対に欠かせないものです。

RLS を提示することが自分の主張の裏付けになります

「知識に関する問い」と RLS の二つがあって、はじめて考察を始めることができると言っても過言ではありません。

最後に

本ページでは、 TOK を理解する上で大切なキーワードを説明しました。

これらを理解しておくだけでも、今後の TOK の内容が理解しやすくなると思います。

今後、内部評価と外部評価の点数を伸ばすコツについての記事も書いていくのでその時は確認してみてください!

では、また別の記事でお会いしましょう!

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