【IB 45点取得】IB での僕の生活と習得した5つの攻略法

IB

本ページでは僕がなぜ IB に入り、IB 生の時にどのような学生生活を送っていたのか時系列順に説明します。

その中で、IB で結果を残すために自分が意識していた・意識したいつのコツを紹介します。

現在 IB 教育を受けている方、またはこれから IB に入ることを考えている方へ、実際の IB 生の生活を共有できればと思っています。

国内大学を目指しつつもIBへ

まず、僕が IB に入った一番の理由は選択肢を広げるためです。

もともと、海外に行きたいという強い思いがあったわけではありません。

IB に進むこともぎりぎりまで迷って決断しました。

中学1年生のときに親から IB という教育制度について聞いており、すでに頭の中に IB コースという選択肢を持っていました。

また、兄が海外大学に進学したため、海外大学に挑戦する道は兄がすでに切り拓いてくれていました。

しかし、この時の僕は、安全で暮らしやすく最高な日本で大学生活を送りたいと思っていました。

それでも、今後自分の気が変わる可能性もあると考え、とにかく IB に入ってみました。

結果的に、現在僕は希望大学が全部海外と、IB 以前の自分とは全く反対の考えを持つようになりました。

IB の立ち回り

結論から言いますと、IB を乗り越えるための5つのコツがこちらです。

  • 1年目は自分に合ったルーティンを見つける
  • 休憩することを絶対忘れない
  • 課題・評価物は慎重に行う
  • 大規模な CAS は早いうちにやっておく
  • モックは過去問、最終試験は教科書メイン(※)

※5個目に関しては、自分にあった勉強法がある場合はそれを優先した方がいいと思います。

IBの中で最も大変なのが課題・課外活動・試験に向けた勉強の3つをこなすことだと思います。

IB1年目と2年目に分けて自分がどのようにしてこれら3つをこなしたか、そして上で挙げた5つのコツについても詳しく説明していきます。

しかし、これはみんなが実践すべきものとして紹介しているのではなく、自分自身にあった勉強法を見つけることが最も大切であることを忘れないでください。

攻略法を探る1年目

IB1年目では自分自身にあった生活リズムを見つけることが大切です

自分自身、1年目で見つけた自分に最も合った勉強方法を IB2年目でも実践し続けました。

ここでは2章に分けて出来事を説明します。

IB1年目
  • ラベル
    過ちと発見

    休むことが一番大切

過ちと発見

まず、IB1年目は授業になれるまでに時間がかかりました

授業自体は面白いものが多かったのですが、内容がそれまでより格段に難しく感じました。

そのため、はじめのころは全くついていけない科目がいくつかありました。

コンパ二
コンパ二

個人的には化学、物理、ESS は授業内で理解することが全くできず、一旦そのままほったらかしにしていました。

さらに、これに加えて一年目から EE(課題論文)、TOK 展示(TOK の内部評価)、数学 IA(内部評価)といった成績に大きく関わる課題が始まりました。

(EE や TOK の課題、IA はすべての学校が全く同じ期間に行うわけではないです)

さらにさらに、課外活動も定期的に行う必要がありました。

慣れない状況で何から手を付けていいかわからない状態に

1年目から追い詰められ、「IB でうまくやっていけるのか」と少し弱気になってしまいました。

しかし、ここでこの状況を打開するため1つの誤った行動をとってしまいました

それが EE の超高速執筆です。(マネしない方がいいです)

EE が開始されて3週間ほどでほとんど書き上げ、その後は書いたものを部分的に修正していくだけの作業でした。

そのため、一時的に周りの人より時間ができ、次に迫りくる大きな課題に早めに手を付けることができました。

しかし、完成度はぼちぼちで、IB の予測スコアでは C 評価をいただきました。(最終スコアでは奇跡的に B 評価がとれました)

EEは下手したら落第もあり得るので慎重に行いましょう

それでも、少しできた余裕のおかげもあって、課外活動は必ず週1時間以上は行えていました。

これによって、悩みの種であった課題と課外活動を少しずつこなしていきました。

しかし、授業の内容は手をつけていないままでした。

そんな自分に向かって徐々に迫りくるのが定期テストでした。

定期テストは IB の最終スコアに関係はありませんが、高校2年の成績・評定に係わってくるためテスト1週間前(テスト期間)から勉強を始めました。

すると、追い込まれていたからかこれまで理解できなかった化学、物理、ESS の3教科の内容が意外にも頭に入ってきました。

これによって結果はなんと、

化学 約80%

物理 約60%

ESS 約40%

何とも言えない手ごたえでした。

しかし、このようにテストに向けて自分で勉強するときが最も内容が頭に入ることに気づいたため、テストが迫っていないときは試験勉強よりも課題に多くの時間を使いました。

これを1年間続けた結果、その効果が目に見えてきました。

高校2年生での学校が出した7段階の成績は、

日本語A SL 6点

数学AA HL 7点

English B SL 7点

物理 HL 6点

ESS SL 5点

化学 HL 6点

結構いい!

1年目を満足いく結果で終え、さらに2年目で伸ばすべきポイントを見つけることができました

休むことが一番大切

僕がIB 1年目を無事に切り抜けることができた一番の理由は EE の超高速執筆でもテスト勉強でもありません

一番役に立ったのは自分に休む時間を頻繁に与えたことです

「そんなに忙しいのに休むことなんてできない」

いえ、その逆なんです

実際、自分の休む時間を削ればもっと日々の勉強に着手する時間を作れました。

しかし、考えてみてください。

常に課題・課外活動・勉強を続けて自分の体はもつでしょうか?

続けることができても常に自分の最大限の力を発揮することができるでしょうか?

おそらく無理でしょう。

そんな僕が自分の体を休めるためにほぼ毎週欠かさず行ったのがサウナです。

これがなければ途中で挫折していたと思います。

僕は次のような1週間の予定を考えました。

〇は休息、✖は普通の日

日曜日と土曜日は学校がないため、課題をやりつつも休みの時間がとれるので 

そして、毎週水曜日の夜にサウナに通い体を休めるので 

このようにすれば、2~3日間学校を耐えれば休憩できる、持続可能なルーティンが出来上がります!

また、サウナの良さは頭の中が空っぽになるので、日々の勉強面での不安やストレスが吹っ飛び、最高の休憩をとれることです。

これなら、IB2年目もやっていけると確信しました。

僕の場合はサウナでしたが、皆さんは自分が一番心を落ち着かせられる、身体を休めることができることをやるようにしてください。

疲労回復に伴って、自分のパフォーマンスも向上しますから。

サウナ体験を向上させてくれるおすすめのサウナハットをこちらで紹介しているのでぜひ確認してみてください!

追い込みの2年目

IB2年目も基本的には1年目で見つけた自分に合った生活リズムを実践していきました。

しかし、たいていの人にとっては1年目より忙しくなると思います。

それを切り抜ける方法も次に紹介します。

IB2年目
  • ラベル
    怒涛の課題ラッシュ

    モック試験に挑む

    最終試験前、CASに手を出してしまう

    IB 最後の敵「最終試験」

怒涛の課題・評価物ラッシュ

2年目での主な課題・評価物はこんな感じでした。

  • EE(外部評価)
  • 物理 IA(内部評価)
  • English B IO(内部評価)
  • 化学 IA(内部評価)
  • 日本語A IO(内部評価)
  • 数学 IA(内部評価)
  • TOK エッセイ(外部評価)
  • ESS IA(内部評価)

IB で大切なものほぼ全部です。

EE や数学 IA は期間が1年目と2年目をまたいでいます。

(これらはすべての学校が全く同じ期間に行うわけではないですし、選択科目によっても変わります)

さらに、IB2年目では IB の予測スコアを出すモック試験と、本スコアを出す最終試験の2つがあります。

さらにさらに、海外大学への早期出願(Early Decision)や奨学金プログラムへの応募なども人によっては行うことがあります。

めちゃくちゃ忙しいです

これに関しては一個ずつ着実に終わらせていくしかありません。(休憩も忘れずに)

一つずつ大きな課題を終わらせていくたびにすさまじい達成感と解放感を味わえます。

しかし、これら課題に追われる中で試験に向けた勉強を行うことはなかなかできませんでした

モック試験に挑む

IBにおいて最も大切と言っても過言ではないのがモック試験最終試験です

モック試験は、IB の予測スコアを出すための試験です。

そして、この予測スコアが海外大学に出願する際に用いる点数なのです。

なのでモック試験は超大切です!

そして最終試験は IB の最終的な正式なスコアを出すための試験です。

モック試験と同じか、それ以上に大切です!

予測試験で合格をいただいた場合、それは条件付きであり、大学は最終スコアの結果を見て最終的な合否の判断を行います

どちらも気を抜くことができないほど重要なテストのため、しっかりと備える必要があります。

しかし、課題に追われる中でどのようにして試験に備えたのでしょうか?

それは僕が IB1年目で培った秘技、「試験前の追い込み勉強」です。

しかし、今回はさすがに試験1週間前ではなく、1か月前から勉強を始めました

IB1年目で学んだのは、試験が迫ってきて追い込まれているように感じる状況に最も高い集中力を発揮できることです。

こんなにも重要な試験の1か月前は定期テストの1週間前と比べ物にならないほど追い込まれた感じがします。

モック試験に向けては約1か月間、平日は平均3時間、休日は平均10時間ほど勉強をしました。

計画性のない自分もさすがに一か月の学習計画を組み立て、それに沿って勉強を行いました。

また、モック試験は学校が IB の過去問から問題を引っ張って作るので過去問をひたすら解きました

過去問は9割9分英語ですが、解くのと解かないのとでは大きく違うので、やってみてください!

モック試験は自分の学校では1週間で6科目分のテストを行うハードスケジュールでした。

僕の年は、コロナウイルスの影響によって一部テストが免除されていたため、これから IB に入る人はテストが少し多いと思います

しかし、1か月前からの対策のおかげか、良い手ごたえがありました。

その結果の IB 予測スコアがこんな感じ。

日本語A SL 7点

数学AA HL 7点

English B SL 7点

物理 HL 6点

ESS SL 6点

化学 HL 7点

EE C 評価

TOK B 評価

科目での合計40点、EE と TOK によるボーナスポイント2点の合計42点をとることができました。

これを見て、

やはり最初に難しいと感じていた物理と ESS がまだ伸びしろがあり、超高速執筆を行った EE が足を引っ張っていることが明らかになりました。

しかし、モック試験を終えたことと、40点台をとれたことにはとても満足していました。

最終試験前、CASに手を出してしまう

7月にモック試験を終え、次は11月の最終試験が残りました。(いくつかの IA や TOK エッセイはモック後もまだ続いていました)

IB の予測スコアが出ると、それをもとに出願していく大学がだいたい決まっていきます

僕は最終試験前の奨学金への申し込みや最終試験後に締め切りの大学への早期出願(Early Decision)も考えていました。

そこで、1つ自分に足りないものを見つけました

それが強みとなる CAS(課外活動)でした。

海外、特に目指していたアメリカの大学はみんな課外活動をとても重視します

ただ課外活動を行っていれば良いということではなく、自分特有の、他の人と差別化できるような活動を行う必要がありました。

そこで僕は8月に(最終試験3か月前)に地元の都市開発関連の CAS を始動しました。

いまでこそやってよかったと思えますが、実際にはもっと余裕がある1年目や2年目のはじめからこのような大きな CAS は行うべきです。

実際にこの CAS が終了したのは大学への出願がほとんど終わった後の1月下旬でしたが、その途中経過について出願時に書いたりしたので無駄ではなかったと思っています。

しかし、最終試験前に始めたのは無謀すぎたとも思います。

IB最後の敵、「最終試験」

新たな CAS も始めてしまいましたが、今回も試験1か月前から勉強だけに集中することにしました。

最終試験の方がモック試験の時より生徒に親切でした。

主に3つの点からそう感じました。

  • 試験1週間前から家庭学習期間
  • テストが約2週間の間で余裕をもって実施される(選択科目にもよる)
  • 自分の科目のテストがない日も家庭学習

モック試験の時は1週間にすべての試験が集約されており、まったく余裕がないスケジュールでした。

しかし、最終試験は家庭学習の日が多く、十分に備える時間がありました。

僕は家庭学習の日は毎日約12時間勉強しました。

最終試験に向けては、過去問を解くよりも、教科書や授業で配布されたプリントの内容を読み返したり、問題を多く解きました

モック試験は過去問と同じ問題が出されるのですが、最終試験は未知なので、教科書やプリントで幅広く勉強することを個人的に推奨します。

過去問は自分の現段階での実力を確認する感覚でやると良いと思います

これによって、無事最終試験を終えることができました。

テストが終わったときの解放感は過去一です

その日は1日中グラウンドでサッカーをしました。(人生最高の一日です)

全部終わったらテストの事なんてすべて忘れます

皆さんもこの解放感に向かって頑張ってください!

そして、IB の最終スコアは大学出願真っ只中の1月2日に出されました。

結果がこんな感じ。

日本語A SL 7点

数学AA HL 7点

English B SL 7点

物理 HL 7点

ESS SL 7点

化学 HL 7点

EE B 評価

TOK A 評価

科目での合計42点、EE と TOK によるボーナスポイント3点の合計45点をとることができました。

最後には苦戦した物理と ESS も攻略することができました。

(見ての通りやっぱり EE が評価を落としています)

完全に IB での2年間が報われた瞬間でした。

まとめ

これがだいたいの僕の IB での2年間です。

このページで紹介したかった、多くの人が意識してほしいと感じることを5つまとめると、

  • 1年目は自分に合ったルーティンを見つける
  • 休憩することを絶対忘れない
  • 課題・評価物は慎重に行う
  • 大規模な CAS は早いうちにやっておく
  • モックは過去問、最終試験は教科書メイン(※)

※5個目に関しては、自分にあった勉強法がある場合はそれを優先した方がいいと思います。

これらは、自分がもう一度 IB をやり直すとした時に自分でも意識したいと思うことです。

ぜひ参考にしてみてください!

また、EE や TOK エッセイ、IA、IO について細かく解説したら長くなりすぎてしまうのでそれは科目別の内部評価や外部評価に関するページで説明しようと思います。

では、また別の記事でお会いしましょう!

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