本ページでは IB 日本語 A:言語と文学 の個人口述に向けた準備について解説していきます。
個人口述はとても緊張する試験ですが、この記事を読めば本番を成功させるために必要な準備が解ります。
ぜひ最後まで読んでみてください!
その前に、IB 日本語 A:言語と文学 の科目・試験内容について知りたい方はこちらの記事も確認してみてください!
メモできる3つの内容
日本語 A の個人口述では、事前に試験に持ち込める発表内容のメモを準備することができます。
このメモ用紙が一発勝負の個人口述を成功させる上でとても大切です。
メモ用紙は、下書きを書いたら一度自分の日本語 A の先生と確認を行い、フィードバックを受けて改善できます。
また、メモ用紙のフォーマットは IB によって定められており、メモできる内容も指定されています。
メモできる内容は以下の3つです。
以降は各要素について簡単に説明していきます。
グローバルな問題について
まず、日本語 A の個人口述では、発表の中心に一つのグローバルイシューを取り上げます。
このグローバルイシューに関連した文学テクストの抜粋、非文学テクスト体系について発表していきます。
そんな個人口述の最初には、自分が着目するグローバルイシューについて簡単な説明をします。
そのため、個人口述のメモ用紙のはじめには取り上げたグローバルイシューについての基本情報を記すスペースがあります。
例えば、僕の場合は
- 取り上げたグローバルな問題
- 歴史の中でのこの問題の変化
- 日本における問題の深刻さ(自分の取り上げた問題が日本において深刻だったため)
- SDGs の中での位置付け
などについてメモをしました。
また、矢印などを活用して話す内容の流れや順番がわかりやすいようにしました。
個人口述のメモは発表原稿ではなく、あくまでもメモのため、長々とした文章や話す文章をそのまま書くことは許されていません。
そのため、矢印などをうまく活用して発表の流れがわかりやすいように工夫することが大切です。
選択したテクストについて
ここでは発表で活用する二つのテクストについての基本情報をメモできます。
個人口述では、文学テクストと非文学テクスト体系の二つを取り上げます。
この二つを取り上げたグローバルな問題を組み合わせます。
個人口述の最初には、取り上げたグローバルな問題についての情報に加えて、取り上げたテクストの基本的な情報も紹介します。
例えば、僕の場合は
- 文学作品のタイトルと抜粋したページ
- 非文学作品体系の種類(〇〇社による新聞広告など)
- それぞれの発行年
- それぞれの作者
- 非文学作品のイラスト担当者(自分の場合は新聞広告を取り上げたため)
などについてメモをしました。
この部分は発表のメインではないため、必要最小限の基本情報で大丈夫です。
口述での発表内容
三つ目が口述で発表する内容です。
この部分が最もメモする内容が多い部分になると思います。
また、ここでメモすることが発表を成功させる上で一番大切です。
発表内容をできるだけ多くメモしたいところですが、試験のルールとして、ここでメモできるのは箇条書きで最大10項目までと指定されています。
とはいっても、自分はなるべくたくさんの情報をメモしておきたかったので、10項目までに収めましたが、各項目につき2行ほど使いました。
ここでも、矢印や半角の読点を使ったりとなるべくコンパクトに内容を詰め込めるようにしました。
僕はその場でアドリブでの発表がめちゃくちゃ苦手なタイプなので、できる限り発表内容をメモにまとめるようにしました。
そのため、その場に応じて少しアドリブを加えながらも、メモに基づいてスムーズに発表することができる人はここまでメモをする必要はないかもしれません。
メモの内容が多すぎて発表中に見失ってしまうこともあるかもしれませんし。
本番に向けた準備
メモ用紙が完成し提出したら、あとは本番に向けて発表の練習を繰り返すしかないです。
そんな中で本番に向けて意識、準備した方が良いことが3つあります。
以降は各要素について簡単に説明していきます。
発表の流れを完璧に
これは誰もが行うことだと思います。
個人口述は個人的に IB の試験の中で最も緊張した試験です。
本番前に何度もメモ用紙を見ながら練習を繰り返したためミスなく終えることができました。
先ほど述べたように僕は少しのアドリブを加えながらの発表が苦手です。
また、試験中に一つでもミスをしてしまえば、頭が真っ白になって詰むと思っていたので、メモした流れの通りに完璧に発表できるようになるまで練習しました。
時間感覚を覚える
個人口述は全体で15分の試験ですが、自分の発表時間は10分です。
短すぎると減点につながりますし、長すぎても発表の途中で切られてしまいます。
なるべく前後30秒以内に抑えられるようにするといいです。
この時間の調整は個人口述でとても難しいと感じたことの一つです。
試験では確かタイマーが置かれて時間を確認できたと思いますが、自分はメモ用紙に必死でタイマーを見てる余裕もありませんでした。
本番で緊張すると、無意識のうちに早口になってしまったり、発表のどこかで詰まってしまったりすることがあります。
そのため、事前に自分で発表のペースの感覚を掴んでおくことが大切だと思います。
これは、発表の練習を行う際にタイマーで常に計測することでできます。
短すぎたら話すスピードをもう少しゆっくりにしてみたり、長すぎたら話す内容を少し削ってみたりと調整してみてください。
発表内容以外の考えや知識
先ほど、個人口述は全体で15分の試験で発表時間は10分と言いましたが、残りの5分は質疑応答の時間です。
発表を終えたら、先生から質問がいくつか飛んできます。
この質問は完全に初見のため、その場で答えることが求められます。
どんな質問が来てもしっかりと答えられるように、可能であればメモ用紙に記載した内容以外にも考えや知識を準備しておくのがいいと思います。
しかし、どんな質問が来るか予想するのはほぼ不可能なので、どれだけここに力を入れればいいのかは難しいところです。
僕の場合は、発表の流れを完璧にするので精一杯でほとんど度対策できませんでした。
結果的にあまりうまく質問に答えることはできませんでした。
発表の全体的な練習をしてみて、余裕があれば最後の質疑応答のことについても考えてみるのがいいかもしれません。
最後に
本ページでは 日本語 A:言語と文学 の個人口述に向けた準備について説明しました。
めちゃくちゃ緊張する試験ですが、しっかりと準備すれば成功させることができます!
この記事が個人口述に備える上で少しでも役立てばと思います。
では、また別の記事でお会いしましょう!