【数学7点】IB 数学 AA Paper3で確実に点数をとる方法をIB満点取得者が徹底解説!

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本ページでは IB 数学 AA Paper3で確実に点数をとる方法を解説していきます。

この記事を読めば、今まで数学の Paper3で苦戦してた人も点数を伸ばすことができるでしょう。

ぜひ最後まで読んでみてください!

その前に、IB 数学 AA の科目・試験内容について知りたい方はこちらの記事も確認してみてください

数学 AA の Paper3はどんな試験?

まず、数学 AA の Paper3は 数学 AA の HL を受講している人のみが受ける試験です。

そのため、SL の生徒はこの試験について特に心配することはありません。

また、数学 AA Paper3は、僕のクラスの中では一番難しい試験として恐れられていました。

試験内容は以下の通りです。

Paper3
試験時間1時間
試験形式計算問題
大問2題
点数(満点)55点
比重20%
電卓使用可
数学公式集使用可

これだけだと特に難しさはわからないと思います。

しかし、この試験が難しい大きな理由が2つあります。

  • 初見の数学的性質の探求・証明
  • 時間が足りない

初見の数学的性質の探求・証明

数学 AA Paper3では数学的性質を探求したり、証明したりする問題が出題されます。

そして、これらの問題は基本的には授業で直接扱いません

もちろん、今まで授業で学んできた知識で解くことができる問題ではありますが、初めて見るタイプの問題のため難しく感じます。

そして、この試験では2つの大問があり、それぞれが別の数学的性質についてです。

よって、2つの初見の発展問題を解く必要があります

また、毎年出題される問題の種類も異なり傾向がつかめないため、授業で学んできた基本事項を徹底的に覚えることが基本的な対策方法になります。

全くの初見の問題であり、直接対策できるような問題でないことがこの試験の難しさにつながっています。

時間が足りない

この試験が難しいもう一つの理由が試験時間です。

この試験では、1時間で大問を2題解きます。

大問の中には (a)、(b)、(c) … と細かな問題が多く含まれています。

上で説明したような初見の発展問題2つを1時間以内に解くのはとてもきついです

また、こういう初見の問題を解くときにはパニック状態になってしまうことがあり、一つ一つの問題にかける時間が増えてしまうことがあります。

そうなると、最後まで解ききることができなくなってしまいます。

僕自身、この試験を時間内に解ききることができたことはありません。(最終試験では最後の1問があと少しのところで終わりませんでした)

短い時間の中で、テンポよく正確に解いていくことが求められます。

過去問を解くことで、だいたいどのくらいのペースで解く必要があるのか感覚をつかんでおくことも良い対策方法です。

どうすれば Paper3で点をとれるの?

このように難易度の高い Paper3ですが、これから紹介する3つの意識によって点数を伸ばすことができると考えます。

  • 各問題はつながっている
  • 「~を示せ」、「~を証明せよ」系の問題に注目
  • 分かる問題から確実に解いていく

以降は、これら3つの意識について詳しく説明していきます。

各問題はつながっている

まず、試験を受ける中で意識するべき点の1つ目が、各問題はつながっているということです

先ほど述べたように、この試験には大問が2題あります。

この2つの大問に関しては完全に独立しており、一切関係はありません。

しかし、各大問の中には (a)、(b)、(c) … と細かな問題がいくつか含まれています。(さらに細かく (a) の中に (i)、(ii) といった問題がある場合もあります)

これらの問題を順を追って解いていくことで、最終的な目的を達成することができるようになっています

例えば、

(c) を解くためには (a)、(b) で示した・証明した内容を用いる必要があったりすることが多いです。

問題が段階を踏んでいることを表す図

どんなゲームでも一番最初からラスボスを倒すことはできませんが、順をおっていけば倒せるようになっているのと同じことです。

問題に詰まったときは、その前の問題文や解いた内容を見返してみると意外に解けるようになることがあります。

また、問題がそれぞれつながっていることを意識すると、自分が何を導こうとしているのかが見えてきます

では、序盤の問題で詰まってしまった場合はどうすればいいのでしょうか?

こんなことがあった時の対策が次の内容です。

「~を示せ」、「~を証明せよ」系の問題に注目

試験を受ける中で意識するべき点の2つ目が、「~を示せ」、「~を証明せよ」系の問題に注目することです

先ほど説明したように、数学 AA Paper3では出題される各問題が全てつながっています

そのような中で、わからない問題が出てくることもあると思います。

しかし、途中の問題が解けなかったからといって諦める必要はありません

Paper3では、他の試験より「~を示せ」や「~を証明せよ」といったタイプの問題が多く出題されます

このタイプの問題のありがたいところは2つあります

  • 導きたい答えがすでに示されているため解きやすい
  • 問題を解くことができなくても、すでに提示されている答え(「〇〇を示せ/証明せよ」の〇〇の部分)を次の問題に活用できる

1個目の解きやすいという点も大事なことですが、2個目の方が大切です

このように、示したり、証明した内容が次の問題を解くために多く使われるため、この種類の問題には特に注目するべきです。

途中でどうしてもわからない問題に直面したときも、まずはその問題が「示せ」、「証明せよ」系の問題かどうか確認してください

もしそうであれば、わかってる結果を活用して次の問題を解き進めましょう。

では、わからない問題が「示せ」、「証明せよ」系の問題でなかった場合はどうすればいいのでしょうか?

次に、これについて説明していきます。

確実に分かる問題から解いていく

試験を受ける中で意識するべき点の3つ目が、確実に分かる問題から解いていくことです

結局は、わからない問題があった場合は(それが「示せ」、「証明せよ」系の問題でなくても)一旦飛ばすことが大切です

この試験が難しい理由として時間が足りないということを挙げたように、一つの問題で止まっていることはできません。

その時間を使って確実に取れる点数をとることが大切です

数学 AA Paper3は、問題を段階的に解いていくことで最終的な答えを導くことができる試験です。

そのため、最初から難しい問題がいくつもまとまっているわけではなく、簡単に解ける問題もあります

一つの問題で苦戦して、確実に取れるものを逃してしまう方がもったいないです。

また、その問題を飛ばしてみると、意外に先の問題を解き進めるのに必要のない内容だったりすることがよくあります

分からない問題と直面したら、焦らずに一度問題を飛ばしましょう。

そして、もし時間が余ったら、戻ってその問題に再挑戦しましょう。

最後に

最初に練習で解いたりする段階では、全然解けないという人がほとんどだと思います。

僕自身もそうでした。

しかし、最終的にはとても満足いく手ごたえで解くことができました。

今回紹介したこれらの意識を持つだけでも大きく変わってくると思いますので、ぜひ実践してみてください!

では、また別の記事でお会いしましょう!

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