【日本語7点】IB 日本語 A Paper1で点数をとるための文章構成を IB 満点取得者が徹底解説!

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本ページでは IB 日本語 A:言語と文学 Paper1で点数をとるための基本的な文章構成を解説していきます。

この記事を読めば試験ですらすらと小論文を書くことができ、点数にもつながります。

ぜひ最後まで読んでみてください!

その前に、IB 日本語 A:言語と文学 の科目・試験内容について知りたい方はこちらの記事も確認してみてください!

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点数をとるための基本的な文章構成

序論、本論、結論

日本語 A の Paper1の試験では、提示される非文学テキストを分析して小論文を書きます

非文学テキストには様々な種類がありますが、この試験では基本的に、

視覚表現の強い広告

言語表現の強い記事

の2種類が提示されます。

今回紹介する文章構成はどちらの非文学テクストについて書く際にも活用することができます。

さっそく、僕が活用していた基本的な文章構成が以下の通りです。

  • 序論
    • テクストの基本情報(作者、時期、テクストタイプ、読者層、目的)
    • テクストと社会課題の関係
    • 今後の分析の焦点
  • 本論
    • 視覚表現の分析
    • 言語表現の分析
  • 結論
    • 分析内容のまとめ
    • 効果的かどうか

以降は、各要素について簡単に説明していきます。

序論

序論に含む3つの要素

序論では、これから分析するテクストに関する情報と自分がこれから注目する点について言及します。

Paper1は小論文を書く試験で、採点官にとってわかりやすい構成でなければなりません

そのため、このような情報は絶対に必要となります。

特にテクストに関する情報が大切です。

序論で提示する情報をベースとして本論、結論と書いていくため、ここで明確に示しておくことはとても大切です。

テクストの基本情報

序論で一番最初に行うのが選択したテクストの基本情報の提示です。

ここでいう基本情報とは、

テクストの作者・テクストが製作された時期・テクストタイプ・読者層・目的

5つのことです。

読み手(採点官)が論文を分かりやすく読めるように、基本情報は記載しておく必要があります。

また、これらの情報は後の分析においても重要となるため、事前に提示しておくと良いです。

テクストの作者

広告の場合は特定の企業や団体記事の場合は特定の個人である可能性が高いです。

その企業や団体、個人がどのような理念を持っており、どのようなメッセージが込められているかなどについて分析することがあります。

テクストの時期

テクストが製作された時期は非文学テクストと一緒に問題用紙に記載されています。

時期が大事なのは、その時の社会背景からグローバルイシューと関連付けることがあるからです。

テクストタイプ

IB 日本語 A:言語と文学 はテクストタイプをとても重視します。

テクストタイプからそのテクストの目的が特定できるため、とても大切な要素です。

テクストの読者層

テクストの読者層は基本的に、テクストがターゲットとしている観客と同じです。

読者層を特定することは、後にテクストがもつ目的やメッセージ性を考えるうえで重要になります。

テクストの目的

すべてのテクストはある目的をもって作られています。

例えば、広告の場合は商品やサービス、企業の宣伝が目的かもしれません。

本論では、この目的を達成するうえでどのような工夫がなされているかという点について考察していくため、とても大切な要素です。

テクストと社会課題の関係

次に必要なのが、テクストと特定の社会課題の関係性についての考察です。

IB では、社会課題(グローバルイシュー)をとても重要視します。

日本語 A:言語と文学 の Paper1でも社会課題に触れることが必要です。

先ほど、どのテクストにも宣伝や情報発信などの目的があると説明しました。

これに加えて、テクストは社会課題について訴えかけるようなメッセージを持つことがあります

このような明確には示されていないもう一つの目的について言及し、本論でそのメッセージを訴えかけるための工夫についても分析できると良いです。

今後の分析の焦点

序論の最後にこれから分析するうえで注目していく点について言及しましょう。

これは一文だけでも大丈夫です。

例)以降はテクストのもつ視覚表現と言語表現に着目し、テクストが○○と○○という目的を達成するためにどのような工夫がなされているかを分析していきます。

この部分も、採点官が自分の書いた小論文をわかりやすく読めるようにサポートする感じで書きましょう。

本論

本論に含む2つの要素

本論ではテクストの詳細な部分に関する分析を書いていきます。

分析の着眼点はテクストの種類によっても大きく異なるため個々の力が試されます。

そのため、「この形がいい」といったような決まった構成はありません。

しかし、視覚表現と言語表現の注目する順番は工夫することができます。

また、視覚表現と言語表現で着目する点の簡単な例についても紹介します。

視覚表現

分析を行う順番としては、言語表現よりも視覚表現を最初に行う方がいいと思います。

これは、特に広告について分析するときに有効的です。

なぜ視覚表現の方が先が良いかというと、

実際にテクストを見た読者の目に一番最初に入るのは視覚表現の部分のことが多いからです。

例えば、大きな画像やイラストの印刷されているポスターを目にしたとき、書かれている文字の内容よりも先に画像やイラストに注目がいくでしょう。

記事の場合も、小さい字の内容よりも先に、一目見て情報を受信できる画像に目が行くことが多いでしょう。

読者が実際にテクストを目の当たりにしたときの情報を受け取る順番や視線の動き通りに分析をしていくことで、よりそのテクストが持つ効果を理解することができます。

ここで視覚表現で着目する点の基本的な例をいくつか紹介します。

テクストによって異なる可能性があるため参考程度に確認してみてください。

広告記事
画像・イラスト画像・イラスト
色彩・配色文字のフォント
レイアウト(字の大きさなど)レイアウト(字の大きさなど)
etc.etc.

言語表現

先ほどの説明から、基本的に言語表現は視覚表現の後に分析するのが良いです。

ここで言語表現で着目する点の基本的な例をいくつか紹介します。

テクストによって異なる可能性があるため参考程度に確認してみてください。

広告記事
キャッチコピ―タイトル
繰り返される言葉言葉遣い
細かな文章の内容細かな文章の内容
etc.etc.

結論

結論で書く内容

結論はシンプルに論文のまとめです。

今まで書いてきた内容の大切な部分の要約を書きましょう。

要約では、これから説明する二つの内容を含めましょう。

分析内容のまとめ

分析内容のまとめといっても、そこまで細かく記述する必要はありません

僕はよく、

「このテクストは、視覚表現では~の工夫によって~~の効果を読者に与え、言語表現では~の工夫によって~~の効果を与えている。」

くらい抽象的に書いていました。

細かくて点数が引かれるということはないと思いますが、時間と文字数的にもちょうどよい量でまとめましょう

そして論文の最後に、

「テクストの視覚表現と言語表現は、テクストの~~という目的を達成するうえで効果的であるといえる。」

のような締めの一文を入れてもいいと思います。

最後に

これが、僕が 日本語 A:言語と文学 Paper1を解く上で意識していた基本的な文章構成です。

この基本的な構成と要素も大切なことですが、一番評価に関わるのは自分自身の分析・考察内容なので、そこは練習を通して身に着けましょう!

では、また別の記事でお会いしましょう!

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